2024年10月13日 主日礼拝 説教

《 永遠の祭司イエス・キリスト 》

詩編 110:4

ヘブライ人への手紙 7:20~28

主は誓い、思い返されることはない。「わたしの言葉に従って、あなたはとこしえの祭司、メルキゼデク(わたしの正しい王)」     (詩編110:4)

また、これは誓いによらないで行われたのではありません。…しかし、イエスは永遠に生きておられるので、変わることのない祭司職を持っておられるのです。それでまた、この方は常に生きていて、人々のために執り成しておられるので、ご自分を通して神に近づく人たちを、完全に救うことがおできになります。このように聖であり、罪なく、汚れなく、罪人から離され、もろもろの天よりも高くされている大祭司こそ、わたしたちにとって必要な方なのです。この方は、他の大祭司たちのように、まず自分の罪のため、次に民の罪のために毎日いけにえを献げる必要はありません。というのは、このいけにえはただ一度、御自身を献げることによって成し遂げられたからです。律法は弱さを持った人間を大祭司に任命しますが、律法の後になされた誓いの御言葉は、永遠に完全なものとされておられる御子を大祭司としたのです。

(ヘブライ7:20、24-28)

イエス・キリストは永遠の祭司です。ヘブライ人への手紙では、イエス・キリストが大祭司であると語られています。イエスさまが、大祭司でいてくださるということは、神さまとの関係では、欠かすことができません。イエス・キリストが、大祭司でいてくださるからこそ、わたしたちは、救われ、神に近づくことができるのです。

7:1−3に、イエス・キリストが四つの意味 ①アブラハムを祝福し十分の一を受け取ったこと、②名前の意味、③系譜がないこと④永遠性において、メルキゼデクのような祭司であるということ、語られていました。今日与えられた聖書の箇所では、永遠性を取り上げることになります。

ここでも、レビの系統の祭司が比較対象にあげられています。レビの系統の祭司たちは、誓いによらずに血統によって祭司に任命されたが、メルキゼデクのような大

祭司であられる主イエス・キリストは、神の誓いによって大祭司に任命されました。レビの系統の祭司は、任命されてもいつか死にますので、次々に祭司が立てられていく必要がありました。主イエス・キリストは、死を打ち破り、よみがえり、永遠に生きれおられるので、その祭司職をずっと続けることがおできになります。

レビの系統の祭司は、自分の罪のため、毎日いけにえを献げる必要がありましたが、このお方は、ただ一度、ご自身を献げることによって、贖いを成し遂げてくださいました。ですから、イエス・キリストが十字架で死に、復活されたということは、ただ一度かつて起こったことですが、過去の出来事ではなく、ここで成し遂げられたことは、今も力を発揮しているのです。

大祭司イエス・キリストは、神との交わりの確立のために、今日もわたしたちのために執り成してくださっています。

「イエス・キリストの名によって」わたしたちは祈ります。この言葉は、大祭司イエス・キリストが執り成してくださっているということの表れです。大祭司イエスキリストは、神に至る道であり、わたしたちの祈りー憐れみ、正義、信頼、忍耐、平和への求めーを、神の御座に届けてくださいます。

【祈り】 

すべてのものを造り、今もすべてを統べ治めておられる天野天の父なる神さま。聖なる御名をほめたたえます。主イエス・キリストが大祭司となって、今日もわたしたちのために執り成していてくださること、そのことによって、神さまとの交わりに私たちも招き入れられていることを感謝します。限られた時の中で、永遠に生きておられる主を知り、ほめたたえることができるようにしてください。主の御名によって祈ります。アーメン。 

(2024年10月13日 橋本いずみ)