《 新しい生きた道へ 》
エゼキエル書 36:25~32
ヘブライ人への手紙 10:19~25
それで、兄弟たち、わたしたちは、イエスの血によって聖所に入れると確信しています。イエスは、垂れ幕、つまり、ご自分の肉を通って、新しい生きた道をわたしたちのために開いてくださったのです。更に、わたしたちには神の家を支配する偉大な大祭司がおられるのですから、心は清められて、良心のとがめはなくなり、体は清い水で洗われています。信頼しきって、真心から神に近づこうではありませんか。約束してくださったのは真実な方なのですから、公に言い表した希望を揺るがぬようしっかり保ちましょう。互いに愛と善行に励むように心がけ、ある人たちの習慣に倣って集会を怠ったりせず、むしろ励まし合いましょう。かの日が近づいているのをあなたがたは知っているのですから、ますます励まし合おうではありませんか。(ヘブライ人への手紙10:19-25)
イエスさまは、私たちのために、天の聖所への道を開いてくださいました。イエスさまはただ一人で、まことの聖所である天に入っていたのではなく、ご自分の後に続くようにと私たちっを招かれます。これまで、ヘブライ人への手紙は、イエスさまが与えてくださった約束を旧約聖書との対比の中で語ってきました。ここで、イエスさまが与えてくださった新しい約束を知らされ、その約束に生きる者たちにー主イエス・キリストによって神の子となり、兄弟姉妹となった者たちにー呼びかけます。
御子イエス・キリストは、この地上で人の歴史の中に生き、あらゆる苦難と試練を受けられ、大祭司としてご自分の体を献げてくださり、復活し、神の右に挙げられました。主イエス・キリストは、神さまがおられるそのところに、今日いてくださって、私たちのために執り成してくださっていますし、わたしたちを天の礼拝に招こうと道を開いてくださいました。わたしたちは、礼拝に備えて生きていきます。礼拝は、毎週日曜日の朝、御言葉を聞き、賛美と祈りをささげる1時間ちょっとの時間のことではなく、憐れみ深い父なる神さまとお会いして、交わりに身を置くことです。わたしたちは、この地上でも、その先取りを与えられて、礼拝をささげているのです。この地上での歩みは、礼拝に備える道です。
どのように礼拝に備えるか?①共同体として礼拝に備える。兄弟姉妹と一緒にこの道を歩いていく。②イエスさまが喜んで迎え入れてくださるゆえに自分の家に帰るように、神の家を目指して。洗礼を受け、神さまによって受け入れられていることを思い起こしながら。③約束された方は真実なかなたので、希望の告白をしっかりと持ち続けて。④ 一緒に集まって、互いに励まし合って、愛と良い働きに励むようにしっかりと心を向けて。⑤主の日が一日一日近づいていることを見ながら。
わたしたちは、憐れみ深い父なる神さまとお会いする時と場所が大祭司イエス・キリストによって開かれたことを覚え、この新しい生きた道を歩み続けます。
【祈り】天の父なる神さま。イエスさまが、わたしたちに新しい道を開いてくださいました。この道の行き着くところに、あなたが待っていてくださり、わたしたちを憐れみと慰め、喜びをもって迎え入れてくださることを信じます。どうか、礼拝によく備えつつ、歩んでいくことができるように一歩一歩を導いていてください。主の御名によって祈ります。アーメン。
(2025年1月26日 橋本いずみ)