2023年1月1日 主日礼拝説教

《 さあ、立ち上がれ!

ヨハネによる福音書 14:25~31

わたしは、あなたがたといたときに、これらのことを話した。しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。わたしは平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。『わたしは去っていくが、また、あなたがたのところへ戻って来る』と言ったのをあなたがたは聞いた。わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるはずだ。父はわたしよりも偉大な方だからである、事が起こったときに、あなたがたが信じるようにと今、その事の起こる前に話しておく。もはや、あなたがたと多くのことを語るまい。世の支配者が来るからである。だが、彼はわたしをどうすることもできない。わたしが父を愛し、父がお命じになったとおりに行っていることを、世は知るべきである。さあ、立て。ここから出かけよう。  (ヨハネ14:25-31)

わたしたちは、キリストの光の中に留まって、新しい年を始めます。主の年2023年も、主イエス・キリストをお遣わしくださった父なる神さまが、主イエス・キリストの名によって聖霊を遣わしてくださり、キリストに従うものたちを闇の世における光としてくださいます。

闇の世に来られた御子イエス・キリストは、十字架に上げられ、死から復活し、天へと挙げられます。イエス・キリストは、わたしたちとともにいてくださる神さまですが、イエス・キリストが天に挙げられた後には、聖霊が主の言葉を思い起こさせ、教えてくださることによって、ともにいてくださいます。天に挙げられるキリストは、弟子たちに残してくださったものがあります。それは、平和です。父なる神さまと御子イエス・キリストの間には、一つも敵対するものはなく、完全に一致していました。主イエス・キリストは、その関係を主に選

ばれ招かれた者たちに、お与えになります。主イエス・キリストが「わたしの平和」とおっしゃるのは、神との和解であり、どんなに闇の力が強くて、反抗的であって、苦難が押し寄せてきても、御父と御子との間の関係は崩れることはありませんでした。主イエス・キリストは、ご自分と並んで神の御前に弟子たちを招きます。

 主イエス・キリストの言葉は、この後、17章まで続いていくのですが、闇の世の支配者が押し寄せて来ること告げて、主は、「さあ、立て、ここから出かけよう」と弟子たちに呼びかけました。この呼びかけは、わたしたちの眼差しを、十字架と復活と昇天へと真っ直ぐに向かう主イエス・キリストへと向けさせます。

 「さあ、立て、ここから、出かけよう!」との主の呼びかけは、わたしたちを、一緒に導き出して(1テサロニケ4:14)くださるだけでなく、主が主イエスを信じた者たちを神の御前に導き出してくださるように、世の支配者に、心騒ぎ、怯えている者たちを、一緒に導き出そうと招いておられる主の言葉です。

《祈り》 

十字架と復活の主イエス・キリストの父なる神さま。主が闇の世の光としておいでくださり2023年を数え、あなたの御名をほめたたえます。主よ、助け主を遣わしてくださって、主イエス・キリストを思い起こさせてください。あなたのことを、あなたが御子をお与えになるほどに愛しておられる世のことを、わたしたちが新しく造り変えられていく姿を、教えてください。主に従って歩む者たちを励まし強めてください。主の御名によって祈ります。アーメン。

(2023/1/1 橋本いずみ)