《 実を結ぶための手入れ 》
ヨハネによる福音書 15:1～10
「わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。わたしにつながっていながら、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれる。しかし、実を結ぶものはみな、いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる。わたしの話した言葉によって、あなたがたは既に清くなっている。わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしいつながっていなければ、実を結ぶことができない。わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。」(ヨハネ14：25-31）
今年度「ぶどうの木〜主に結ばれて、愛し合い、実を結ぶ」との年主題のもと歩んでいます。イエスさまは、弟子たちに、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」とおっしゃっています。父なる神さまが、実を結ばない枝は取り除かれ、実を結ぶものはいよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさるとおっしゃいました。
わたしたちは、主に招かれて従う者とされた者であり、父なる神さまが手入れをなさっているぶどうの木の枝です。
ヨハネによる福音書で、「取り除ける」と言われているものがあります。それは、罪（1.16）、このような物（2.16神殿が商売の家となって持ち込まれたもの）、石（11.39,41墓を塞いでいた石）、イエスの遺体（19：31,38、20：2,13）です。主イエス・キリストによっては、死に至る罪を取り除く神は、教会から、肉の業、悪を取り除かれます（エフェソ4：31、ガラテヤ5：16-26）。
そして、実を結ぶものは、みな、いよいよ豊かに実を結ぶように「手入れをなさる（ヘブライ10.2清める、綺麗にする）」
イエスさまは、弟子たちに「わたしの話した言葉によって、あなたがたは既に清くなっている。」とおっしゃっています。
あらゆる過ちから、神に敵対する悪の力の絶え間ない攻撃よって、生み出される汚れ。これは、神の民イスラエルを、その家を、土地に及んでいました。神の民の歴史の中では、血によって清められてきました。「あなたがたは、清くなっている」と、イエスさまがおっしゃるとき、弟子たちは、神の御子イエス・キリストの言葉によって悪の力から守られていて、主の言葉を携えて生きるときに、たとえ過ちがあったとしても、弟子たちの群れの中で赦されて生きることができるということです。
父なる神さまは、今日も、ぶどうの木が豊かにみを結ぶように手入れをなさっています。キリストに結ばれて生きる者たちは、互いに結び合わされて、豊かな実りを生む奉仕の業に適したものへと日々新しく造り変えられていきます。
《祈り》
天の父なる神さま。イエス・キリストはぶどうの幹、わたしたちは、幹に連なる枝です。主が罪と悪を取り除き、あなたの喜ばれる実りが豊かになるようにと手入れをしてくださることを感謝します。主よ、わたしたちを清め、奉仕の業に適したものとして日々新たに造り変えてください。互いに補い合って、成長させてくださるようにお願いします。主の御名によって祈ります。アーメン。
（2023/1/8 橋本いずみ）