2023年12月24日 主日礼拝説教

《 天使は羊飼いのそばに》

ルカによる福音書2:8~20

8その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。9すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。10天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。11今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。12あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」       (ルカ1:8〜12)

クリスマスおめでとうございます。今日、わたしたちに与えられた喜びの知らせが、すべての人たちにとって大きな喜びとなっていくことを願います。

主キリスト、布に包まれ、飼い葉桶に寝いることを、最初に知らされたのは、羊飼いたちでした。

羊飼いたちは、野宿しており、見張りの番をしながら、羊の群れのために、夜の見張り番をしていました。

夜は、神に反するもの、悪の力の活動領域であり、犯罪と恐怖の支配圏でありながらも、神が支配する領域になるところです(創1.5)。神の栄光を告げ、(詩19.3)、神の意思を伝え(創20.3、26.24)祈りへと人を招き入れ(詩4.5)、神による驚くベき救いがもたらされました(出エ11.4、13.21、14.21-28)。

羊飼いたちは、夜の番人でした。彼らは、羊たちを守り、安全のために、警戒していました。夜明けにおける神の助けを期待しながら、彼らは過ごしていました(出エジプト14.24、詩編46.6)。

夜の番人である羊飼いのそばに天使が、立ち、主の栄光が羊飼いたちを覆い照らしました。主の天使の訪れによって、夜の番人に神さまのスポットライトが当たるのです。

羊飼いたちの恐れ、神の舞台に立つことへの恐れ。羊飼いたちは、夜の番人でしたから、そこで悪が力を振るい、そこで繰り広げられる酩酊、盗人、暴行、殺人、またそれによって恐れが支配している現実も見てきたことでしょうし、羊飼いたちもそれに翻弄されていたと思います。

悪が力を振るっているところしか知らなかったものたちが、神の舞台に立つことは恐ろしいことであったでしょう。神の舞台では、罪が罪として、悪は悪として、明らかにされるからです。

 天使は、「恐れることはない。見なさい。」と言って、救い主の誕生を知らせます。天使が告げる救い主の誕生は、民全体にとってこの上ない喜びになっていく知らせです。

 布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている生まれたばかりの赤ちゃんが、救い主のしるしです。この救い主との出会いによって、羊飼いたちは、繰り返しあがめるように(栄光を与えるように)なり、賛美し続けるようになりました。

 天使は、夜の番人である羊飼いたちのそばに立ちました。悪の力が優勢になっているところで、警戒していた、羊飼いのそばに天使は立ったのです。そして、天使がたったそのところが、主の栄光に覆われました。そして、天使がおらずとも、羊飼いたちは、栄光を現すものになったのです。羊飼いたちの変化の始まりには、天使が近寄って、そばに立つことから始まりました。救い主イエス・キリストとわたしたちの関係も、誰かが近寄ってきてくれて、そばにいてくれたことから始まりました。今年のクリスマス、わたしたちも、誰かのそばに立つものでありたいと願います。

《祈り》 わたしたちの救い主イエス・キリストの父なる神さま。主イエス・キリストの御降誕を今日、私たちに知らせてくださってありがとうございます。今日わたしたちが受け取ったこの知らせが、民全体の大きな喜びとなるものであることを信じ感謝をいたします。主よ、悪の支配の中で、恐れ、苦しみ悲しんでいるものたちのところに行って、傍に立つものにしてください。どうか、そのところを、主の栄光で照らしてくださいますように。主の御名によって祈ります。アーメン。

(2023年12月24日 クリスマス礼拝   橋本いずみ)