2023年3月5日 主日礼拝

 《すべての人を一つにしてください 

ヨハネによる福音書 17:20〜26

また、彼らのためではなく、彼らの言葉によってわたしを信じる人々のためにも、お願いします。父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください。彼らもわたしたちの内にいるようにしてください。そうすれば、世は、あなたがわたしをお遣わしになったことを、信じるようになります。あなたがくださった栄光を、わたしは彼らに与えました。わたしたちが一つであるように、彼らも一つとなるためです。わたしが彼らの内におり、あなたがわたしの内におられるのは、彼らが完全に一つとなるためです。こうして、あなたがわたしをお遣わしになったこと、またわたしを愛しておられたように、彼らをも愛しておられたことを世が知るようになります。父よ、わたしに与えてくださった人々を、わたしのいるところに共におらせてください。それは、天地創造の前からわたしを愛して与えてくださったわたしの栄光を、彼らに見せるためです。正しい父よ、世はあなたを知りませんが、わたしはあなたを知っており、この人々はあなたがわたしを遣わされたことを知っています。わたしは御名を彼らに知らせました。またこれからも知らせます。わたしに対するあなたの愛が、彼らの内にあり、わたしも彼らのうちにいるようになるためです。

(ヨハネ17:20〜26)

主イエスは、弟子たちに向かって「わたしはまことのぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていればその人は、豊かに実を結ぶ」(ヨハネ15:5)と言われました。イエスさまにとっては、弟子たち自身が父なる神さまが喜んでくださるに違いない実りでした。そして、イエスさまに繋がれた弟子たちによって豊かな実りがもたらされることを見ておられました。そして、さらに、弟子がイエスさまの言葉を守り、その言葉を語ることによって、信じるものたちをも、主は覚えて祈

られます。最初の弟子たちに対して、イエスさまが彼らの語る言葉によって信じる者たちを見ていたように、私たちが、主のもとにいる時、主は、私たちがこれから出会い、わたしたちが語る言葉によって主を信じるようになる人たちのことをも覚えて祈ってくださいます。弟子たちの歩みも、わたしたちの歩みも、またわたしたちの語る言葉によって主を信じるようになるものたちの歩みも主の眼差しの中に置かれています。主は、父なる神さまとご自分が一つであったように、弟子たちが一つになるようにと祈られたのと同じように「すべての人を一つにしてください」と祈ります。わたしたちは、父なる神さまと御子の一体性に招かれることによって、一つとされるのです。御子を信じる者たちが、互いに愛し合うことによって、キリストの勝利(16:33)は、この世に明らかにされるのです。主は、この祈りの中で、彼らに栄光を与えた(22節)とおっしゃっています。そして、すべての人に、栄光を見せたいと願い「わたしのいるところに彼らをおらせてください」と祈っておられます。

《祈り》 

父なる神さま。父なる神さまと御子イエス・キリストとの一体性の中に、弟子たちを招き、さらにその言葉によって御子を信じるものたちを招き、私たちも今日この一体性の中に招かれていることを感謝します。主の言葉を守り、その言葉を語ることによって、御子を信じるものたちをあたえてください。分裂、分断されている人々が一つになることによって、あなたの栄光を仰ぎ見させてください。主の御名によって祈ります。アーメン。(2023/3/5 橋本いずみ)