2022年6月19日 主日礼拝説教

《 神さまは約束を守る 

創世記 17:1〜8

アブラムが九十九歳になったとき、主はアブラムに現れて言われた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしに従って歩み、全き者となりなさい。わたしは、あなたとの間にわたしの契約を立て、あなたをますます増やすであろう。」アブラムはひれ伏した。神はさらに、語りかけて言われた。「これがあなたと結ぶわたしの契約である。あなたは多くの国民の父となる。あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと名乗りなさい。あなたを多くの国民の父とするからである。(創世記17:1-6)

アブラムが、初めて神さまと出会ったのは、75歳の時でした。神さまは「世界の人たちは、あなたによって祝福に入る。これから、あなたには子どもが生まれて、家族が増えます」と約束をしました。

アブラムはさらに歳をとりましたが、まだ子どもは生まれません。「神さまは、約束していた、子どもも土地も、何にもくださいません。なので、わたしの跡を継ぐのは、僕のエリエゼルになるでしょう」と神さまに言いました。神さまは、「そうじゃない。確かにあなたによって、子どもを与える」と約束し、「あなたの子孫は、満天に輝く星のようになる」と言われました。

また時が経ち、アブラムは、また歳を取りました。妻のサライも神さまの約束を思い出し考えました。「わたしに仕えてくれているハガルによって子どもができるかもしれない。」それからしばらくして、ハガルとの間に子どもが生まれました。そのとき、アブラムは、86歳でした。

それから、また時が経ち、アブラムは、99歳になり、神さまに出会った頃は若かったなぁと思うほどに、もっとおじいさんになりました。神さまは言いました。「わたしは全能の神である。あなたはわたしに従って全き者になりなさい」神さまは、アブラムはアブラハム(諸国民の父)と、妻のサライにはサラと名乗りなさいと言われ、アブラハムとサラの間に子どもを与えると約束しました。アブラハムとサラは、もうすっかりおじいさんとおばあさんになっていましたが、神さまから新しい名前をつけてもらいました。アブラハムとサラから子どもが生まれて、世界中に広がっていくと約束されました。

アブラムは、これまでたくさんの家畜や財産をもらってきました。しかし、アブラムが持っていたものの中には、ウソをついてもらったものもあったのです。エジプトに行ったとき、アブラムはこの土地の人たちは神さまのことを知らないし、自分に神さまが与えてくださった約束も知らない人たちだから、意地悪されるかもしれないと思いました。なので「サラは、妹です」って言いました。ゲルラでも同じようにしました。

これまでのアブラムは、神さまの前では正直だけれども、神さまを知らない人たちの前では、怖がってしまって本当のことを言わないと神さまは、知っておられました。

神さまは、そんなアブラハムに「あなたは完全なものになりなさい。わたしが、あなたへの祝福の約束をずっと変えなかったように、あなたがどこに行っても、わたしの前にいるのと同じようにしていなさい」とおっしゃいました。神さまは、必ず約束を守り、おっしゃった通りになさいます。

《祈り》

天の父なる神さま。今日は、子どもたちと一緒にあなたの前に進み出ています。あなたが、わたしたちを大切にし、祝福してくださる約束を守って、そのとおりにしてくださることを信じます。どうか、わたしたちもいつでもあなたの前で、考え、思い、語り、行うことができるようにしてください。主イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

(2022年6月19日 子どもと大人の合同礼拝 橋本いずみ)